イヤな上司は無視するに限る?いいえ、実は逆効果なんです

イヤな上司の対応。悩みますよね!できれば一言も話したくないし、顔も見たくないけれど、そこは仕事。大事な打ち合わせもしなければならないし、仕事をすすめるのにも許可を得なければなりません。

なので、イヤな気持ちを引きずりながら、しかたなく上司と話をする・・・という方は多いのではないでしょうか。

ただでさえ我慢して仕事をしているのだから、よけいな話など一言も話したくない!退社時間や、休憩のタイミングなど、絶対にずらしてできるだけ顔を合わさないようにする、という方も、多いことでしょう。

しかし、イヤな上司の対応は、これで正解なのでしょうか?嫌いな人は無視してできるだけ同じ時間を過ごさないようにする、というのは、それ以上良い方法はなさそうですが・・・。

毎日上司を可能な限り無視してやり過ごしているあなた。それでスッキリしていますか?いくら無視しようとしても、結局、同じ職場で働いている限り、完全に逃げられるわけではありません。無視しきれるものでもなく、かえってモヤモヤがたまってしまう、という経験はないでしょうか。

ところで、「好き」と「嫌い」は、まったく違いますが、似ているところもあります。それはエネルギー量です。好きな人を見ると、テンションが上がりますよね!仲良しの友人と一緒に過ごすと、元気になります。恋をしている人のそばにいると、興奮してドキドキしますね。

一方、キライな人を見ると、もちろんテンションが上がるわけもなく、イヤな気持ちになってしまいます。この気持ちは緊張とも言えます。苦手な人の近くに行くとギクリとして、恐い気持ちやイライラした気持ちが混ざって体に緊張が走ります。

緊張すると疲れますよね。「好き」の興奮も、「嫌い」の緊張も、身体を疲れさせます。「好き」も「嫌い」も同じくらいエネルギーを使っています。

さて、ここで、好きな人を無視することを考えてみましょう。隣の部屋に恋い焦がれている大好きな人がいるとして、それを無視して冷静に・・・できますか?いくらクールに対応しようとしても、どうしても意識して緊張してしまうのではないでしょうか。

同じように、嫌いな人でも、その“嫌い度”が高ければ高いほど、無視するのは難しいものです。無視できているように思えても、嫌いなことには変わらないのですから、相当なエネルギーを我慢して押さえつけていることに他なりません。

かんたんに言いますと、嫌いなもんは嫌い!無視するとかえってストレスが溜まる!ということです。

それでは、嫌いな人はどう対処するのが正解なのでしょうか。筆者の場合は、嫌いだからこそよく観察するようにしています。会話も積極的にします。どうせ、仕事を続けている限り毎日顔を合わせることからは逃げられないので、正々堂々と向かい合うようにしています。

そのメリットのひとつは、反面教師にできることです。嫌な上司の嫌われる理由をしっかりわかれば、自分が上司になった時にそのような対応をしなくて済みますよね。嫌いな上司のおかげで、自分が部下に好かれる上司になることができると思えば、感謝のひとつもしたくなるかもしれません。

積極的に会話することで、知らなかった面が見えて、意外と仲良くなっちゃう!なんてことも万に一つもないとは言い切れませんよね。このようにできるだけ前向きに考えれば、あなた自身も前向きになり、仕事に意欲が出るはずです。無視するよりもいいことづくめですよ。