公私混同がウザイ。職場以外での付き合いを上手に断るには?

本来は楽しいはずの、旅行やパーティー。でも、気心の知れた友人となら楽しいのに、「職場の」と付くととたんに心が重たくなるのはどうしてなのでしょうか。

職場での付き合いが大事だということを、納得できない人はほとんどいないはずです。人間関係が円滑に進めば、仕事の効率も良くなるものだからです。だからといって、公私混同して、いつも職場の人とべったり、というのも、イヤですよね。

もともと飲み会や旅行などのイベントが好きな人なら、職場であろうと友人であろうと、楽しめるかもしれません。しかし、お酒が飲めないのに高いお金を払わなければならなかったり、貴重な時間を長々と使わなければならなかったり、というのは、負担になります。

なので、できれば断りたい。しかし、付き合いが悪いやつと思われて人間関係にひびが入るのも困りますね。上手な断り方はないものでしょうか。

定番の断り方は、「用事がある」「家庭の事情」などでしょうか。若い社員の方なら、「金欠で・・・」というのも断りやすいかもしれません。しかし、それらの定番の断り方も、一度や二度ならまだしも、回数を重ねるごとに、悪い印象になってしまいます。

たとえば、「家庭の事情」といって何度も断っていた人。「子どもの誕生日なので」と嘘も方便で断ると、一年に何度も子どもの誕生日が来ないように計算しなければなりません。夫や妻の病気を言訳にしても、よっぽど身体の弱い人なんだな、なんて思われないようにしないと気まずいことに・・・。このようにウソを重ねていると、いずれしわ寄せがくるものなんですよね。

そもそも、ウソが苦手という人もいるでしょう。断りたいけど、ウソをつきたくないからつい断れずに出席してイヤな気持ちになる・・・なんて。

結局、ウソも方便ではありますが、複数回使うのは難しいのです。それでは、どのように断ればうまくいくのでしょうか。

正解は、「断っても許される環境を作る」ことです。何度も断ったから印象が悪くなる人、何度も断っているのに「あの人は仕方ない」と許される人がいるのはなぜか、を考えてみましょう。

そもそも、断るのがなぜ良くないこととされているのでしょうか。西洋では、プライベートと仕事はきっちり分けるのが当然で、仕事以外での付き合いを断ったからといって非難の対象にはなりません。日本がなぜそうなるかというと、“なんとなく”の仲間意識に支えられて集団が成り立っているからです。

“なんとなく”のつながりだからこそ、来るのが当然でしょう?という雰囲気になりがちで、それを断ると、そのつながりそのものを避けたいのかな?という印象を残してしまいがちなのです。そういう微妙な人間関係をうまく成り立たせるには、ちょっとした気遣いが何より大切です。

たとえば、断る時に、「誘ってくれてうれしい」とか「楽しそうで行ける人がうらやましい」など、その集まりを肯定する言い方をしましょう。これで、ぬけがけしたことにはなりませんね。

さらに効果的なのは、あなたが充実した生活をしていることを見せることです。仕事はもちろん、家族・趣味・勉強など、いろいろなことに全力投球していると周りに伝わる人ならば、付き合いを断っても、仕方ないと思ってくれるはずです。