辞めるべきか続けるべきか悩んだら具体的に考えることで道が開ける

他の記事でも繰り返して申し上げている通り、仕事を辞めるべきか辞めないべきかは、タイミングが重要であり、絶対にこうした方がいいということではありません。ですから、仕事を辞めたいと思うことをマイナスに捉える必要はありません。

とはいえ、マイナスに考えなかったとしても、タイミングが重要とわかっていたとしても、辞めるべきか続けるべきか迷うことはありますよね。どうしようもなく迷路に迷い込んでしまう時もあります。そういう時、どうしたら、巨大な迷路から抜け出すことができるのでしょうか。

なんだかわからなくなってしまったら、具体的に考えることが救いになります。以下のことを、手帳に書きだしたりパソコン上にファイルにしたりしてみましょう。

①今の仕事のイヤなところはどこか

今の仕事に不満があるから、辞めたいと思うはずです。あなたが不満に思うところを書き出してみましょう。

●給料が見合わない
●上司がキライ
●残業・休日出勤が多い

これらなどが挙げられるかもしれません。

②どうイヤなのか掘り下げる

今挙げた不満な点を、もっと具体的に考えましょう。

●給料が見合わない→同じ職種の他の会社なら、月収○○万円はもらえる。他の会社と比べて仕事がラクとも思えないのに、それよりも○万円は少ない。
●上司がキライ→いつも偉そうにしているクセに実行力がない。この前こんなエピソードがあってイヤな思いをした。「・・・」
●残業・休日出勤が多い→○月の残業時間は○○時間だった。丸一日休みの日は月に○日しかなかった。

③満足して働くにはどう改善したらいいか

次に、自分の希望や理想を書き出します。

●給料が見合わない→○○万円は必要。これだけお金がもらえたら、今ガマンしている○○に使うことができる。
●上司がキライ→私の提案を少しは受け入れてほしい。時々でいいからねぎらいの言葉をかけて欲しい。
●残業・休日出勤が多い→一ヶ月に残業は○○時間までに止めたい。定時に帰ることができれば、ライフワークである○○○をゆっくり行うことができる。

④今の仕事の良いところはどこか

悪いことを連ねたら、良いところも書きます。ランキング付けするとよりよいでしょう。

第一位:通勤しやすい→自宅から電車一本で行ける。特急電車が停まる駅なので本数もかなりある。
第二位:会社がキレイ→借りているビルが新しいので、トイレなどの設備も充実している。休憩時間がリラックスできる。
第三位:○○○の仕事にやりがいがある→この仕事には独自性があり、他の会社ではなかなかできないことだと思う。

どんな細かいことでもいいから、できるだけたくさんランキング付けするとよいです。良いことを考えることで、自分が何を大切にしているかがわかるからです。

今は、例として短めに書きましたが、実際はもっと長くても良いです。簡潔に書くことができるのであればそれでもかまいません。このように具体的に考えることで、あなたが何を不満に思っているのか、本当は何がしたいのかを、整理することができます。

文字で残すことで、客観的に見ることもできるので、すごくイヤな気持ちだったはずなのに意外と大したことないことを不満に思っていたんだな、なんてことにもなるかもしれません。

転職してからのプランも、具体的に書き出すことができればより良いでしょう。考えてみれば意外とプランが思いつかず、結局今の会社でもいいか、という気持ちになれば辞める必要はありませんし、具体的にあれば、それに見合った会社を探せばいいのです。