どうしてえこひいきするの?態度を分ける上司の気持ちを考えてみた

嫌われる上司の代表格といえば、えこひいきする上司ですよね。同じ時期に入社したのに、あの子はちやほやされて、自分ばかり面倒な仕事を押し付けられる・・・。体力的にも精神的にもつらい思いをしている方も多いと思います。

えこひいきする人は、たとえ上司ではなかったとしても憎らしいですよね!えこひいきをする人は嫌われるのは一目瞭然なのに、なぜ、わざわざえこひいきをするのでしょうか。

えこひいきする上司の心理を考えてみましょう。上司の気持ちがわかれば、少しはスッキリするかもしれません。

誰にでも好みがあります。上司も、上司である前に人間なので、自分の好みの部下というものがあるわけです。これは人間なら当然のことで、変えられません。

問題は、なぜそこで好みの人だけをひいきしてしまうのか、ということです。これは、「客観性が欠けている」ということの表れなのです。えこひいきする上司は、客観性をもたずに自己中心的に職場で過ごしているため、自分の好みの部下を選り好んで、他の社員たちに白い眼で見られているということに気が付かないのです。

えこひいきする上司の悪いところ、改善してほしいところはここです。自分のふるまいを客観的に見られないということは、今どんな仕事をすれば会社の利益に結び付くのか、社員のやる気が出るのか、などの大切なことを的確に考えられる賢さがあるとは思えません。

このようなえこひいきする上司は、ちょっとお世辞を言われたり頼られたりするだけで、その人のことを気にいってしまう単純さもあることが多いです。基本的に単純思考なので、少しでも反抗的な態度を取られたり、イヤな顔をされたりすると、その人のことを苦手になってしまいます。このようにしてえいこひいきは生まれます。

以上のように、「客観性のなさ」「単純思考」がえこひいきする上司の特徴といえます。なんだか、子どもっぽいですね!

人の上に立つ者であれば、人柄も良く、豊かで幅広い人間性を持って頂きたいものです。しかし、現実世界はそのように素晴らしい人ばかりではありません。上司という立場にあるからといって、いきなり聖人君子になれるわけもありません。

けれど、「上司」と言われると、自然、尊敬すべきエライ人、というイメージが出てきてしまいます。そのように期待していると、えこひいきする上司を見た時にすごくがっかりしてしまいますね。

繰り返しますが、人間には好き嫌いがあるのが普通です。すぐ感情的にもなりますし、気持ちに波もあります。それをコントロールして客観的に行動できるのが立派な上司です。しかし、コントロールできない人の方が多いのです。

そう考えれば、上司に過度な期待をしなくて済みます。えこひいきする“ふつうの”人だと思っておけばよいのです。そんな上司にひいきされてもいいことはありません。もっと尊敬できる人を探して、一生懸命仕事をした方が、今後の自分のスキルアップのためになることでしょう。